ライド・ナウパイロットプログラムのまとめ-うまくいったこと、そして将来のための教訓


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2022年3月に撮影されたライド・ナウパイロットプログラム運営委員の集合写真。写真:SDOT。
2022年3月に撮影されたライド・ナウパイロットプログラム運営委員の集合写真。写真:SDOT。

当市は、最近、交通機関や他の場所へ無料または割引料金で乗車できるライド・ナウというパイロット(試験的)プログラムを完了しました。このプログラムは、障がい者、高齢者、および、その介護者がシアトル市内と近郊を移動するのを支援するものでした。

私たちはプログラムを見直し、うまくいったこと、学んだことを共有しています。これは、公共交通機関への公平で安価なアクセスを改善するための今後の取り組みに役立つものです。ライド・ナウパイロットプログラムの詳細については、当市のウェブサイト、サマリーレポート(下記)、または4月に掲載した前回のブログ記事でご覧いただくこともできます。

  • インクルーシブ・プランニングから学んだライド・ナウについての教訓
  • パイロット・インプリメンテーションから学んだライド・ナウについての教訓

すべての段階でのコミュニティ・エンゲージメントの包括

私たちは、地域住民の方々と一緒に取り組みながらこのパイロットプログラムの企画、実施を行ってきました。その中には、障がい者、高齢者、介護者、サービスプロバイダーなどの地域住民の方々が含まれていました。このような方々の意見を計画に取り入れることで、意見がない状況と比較して、より良いパイロットプログラムを作成することができました。

私たちは、地域社会との関わりを、単なるステップではなく、プログラムの本質的な部分として捉えてきました。また、約18か月間、運営委員を務めた地域の代表者の方々に、報酬を支払ってきました。これは、パイロットプログラムの大きな成功の一因であり、パイロットプログラムの成功の後押しとなりました。今後、同様のプログラムに参加される地域住民の方々に報酬を支払うことを検討します。参加者が地域住民の方々と互いに信頼関係を築き、打ち解けて、プログラムの形成に役立つよう協力できるようになるまで時間がかかりました。

ライド・ナウパイロットプログラムの一環の紙のバウチャーを手にする2人の地域住民。写真:SDOT。
ライド・ナウパイロットプログラムの一環の紙のバウチャーを手にする2人の地域住民。写真:SDOT。

ライド・ナウパイロットプログラムの評価-私たちが学んだこと

ライド・ナウパイロットプログラムは、この種のプログラムに対する一般の人々需要実現可能性を試すものでした。私たちは、オンデマンドライドバウチャー(乗車券)のような、適応性があり、利用しやすいプログラムに、一般の人々が関心を持っていることを確認しました。プログラムの利用者数として、当初は数百人程度を想定していましたが、実際には1,000人近くの方々からご要望をいただきました。

パイロットプログラムの成功事例:

  • 参加者から寄せられた意見によると、目的地を限定しない交通サービスの提供は、日常的な移動に有効で、より便利なものであったと述べています。
  • 参加者自身が、プログラムの対象者であるかを判断できるようにしたことも効果的でした。本プログラムでは、不正行為は見られず、参加者からは、「他のプログラムのように障害を証明する必要がないこのやり方がいい」という意見が寄せられました。
  • 複数の交通サービスプロバイダーの組み合わせ、または、紙と電子バウチャーの組み合わせなど、いくつかの選択肢を提供したことも効果的でした。これらの選択肢によって、人々は自分の好きなタイプの乗り物を選び、自分に合った方法でアクセスすることが可能になりました。
ライド・ナウパイロットプログラム参加者の迎車に来たイエロー・キャブのドライバー。写真:SDOT。
ライド・ナウパイロットプログラム参加者の迎車に来たイエロー・キャブのドライバー。写真:SDOT。

将来、同様のプログラム実施にむけて学んだ教訓:

今後、同様のプログラムを改善するのに役立つ事項として、次のことを学びました:

  • 高齢者や障がい者を対象に、より長期のバウチャープログラムを提供すること。
    • 人々がニーズを満たし、各自の要求事項に焦点を当てることができるよう、十分な便益を提供すること。
  • 交通サービス利用者は、最大限の適応性を望んでいることを理解すること。
    • ウーバーやリフトの利用者の中には、バウチャーの未使用分の残高を取っておくことができないことに失望した人や、バウチャーの価値を最大化するために、できるだけ20ドルに近い乗車料金分の移動を予定しようとした人もいたこと。
  • ドライバーと連絡を保ち、プログラムに関する情報提供を促進すること。例:
    • (サービスプロバイダーの特定後)、運営委員会にドライバーを含めること。
    • ドライバー顧問団を別途召集すること。
    • ドライバーを対象に、オリエンテーションを開催、収録し、パイロットプログラムについて情報提供と質疑応答を行うこと。
    • パイロットプログラムについて、最初からドライバーに焦点を当てたコミュニケーション手段をより多く準備すること。
  • より目的に沿った段階的展開を追求すること:
    • 本番のパイロットプログラムを開始する前に、(予期せぬ事態に対応することができる)少数の交通サービス利用者を対象として、より長い期間、バウチャーをテストすること。

プログラムについてまとめた資料を当市のホームページでご覧いただくこともできます。

2022年3月のライド・ナウパイロットプログラムのミーティングで、プログラムについて議論する運営委員。写真:SDOT。
2022年3月のライド・ナウパイロットプログラムのミーティングで、プログラムについて議論する運営委員。写真:SDOT。

ライド・ナウパイロットプログラムのクイック統計:

  • 6,700枚を超えるバウチャーを約1,000名の参加者に配布しました
  • 合計で、約58%の参加者が少なくとも1枚のバウチャーを使用しました
  • 1,400回以上の交通サービスの利用がありました(平均、1人当たり約2回の移動)。
  • 典型的な移動距離は3マイル以下、所要時間は約11分、料金は5ドル以下でした
  • 交通サービス利用者は、ライド・ナウを5つ星のうち平均4.1点と評価しました

コミュニティからのご意見

「このプログラムは必要であり、有用であり、変革的である。私は経済的に余裕のない高齢者ですが、必要な交通サービスにアクセスできることは、とても素晴らしいことでした。」

「このバウチャーは私の命を救ってくれました!なんという自由なプログラムなのでしょう!バスにトラブルがあったため、本来なら完全に遅れてしまうはずのアポイントメントに間に合うことができました。自分の人生を楽しむことができたし、このプログラムなしでは会えない友人にも会えました。スーパーに行くのに、徒歩や、交通機関を利用するのがおっくうに感じていた時に、栄養価の高い食べ物を手に入れることができました。障害と慢性的な痛みを持つ者として、私はこの助けを得られることに歓喜しました!!」

「ライド・ナウのウーバーバウチャーを使う機会を得たことで、肩の荷が下りたような気がしました。」

次へのステップとお礼

このプログラムから学んだ教訓を生かして、今後、同様のプログラムを検討することも含め、進行中の取り組みに反映させていく予定です。現在、具体的なプログラムを計画しているわけではありませんが、このパイロットプログラムは、将来に向けて貴重な情報を提供するのに役立ちます。

運営委員会の地域代表の方々の参加に感謝するとともに、プログラムに参加された方、興味を持たれたすべての方々にお礼を申し上げます。私たちは、あなたの時間を大切にし、あなたのために奉仕します。また、資金提供パートナーであるTransit Planning 4 All(すべての人々のための交通計画)、交通サービスのプロバイダーとドライバー、そして情報発信を手伝ってくれた地域のパートナーに感謝いたします。ありがとうございます。